樹木で覆われたトンネルが幻想的:八丈島国際観光ホテル(東京都八丈町)

八丈島国際観光ホテル:樹木のトンネル

島の西側、八丈富士ビューポイント近くの大型ホテル廃虚

八丈島の西山は八丈富士とも呼ばれる富士山のような円錐形の山ではあるが、そんな山を見渡せるビューポイント近くにあるのが八丈島国際観光ホテルだ。

海にもほど近い場所にあるため、オープン時は夕焼けに染まる太平洋の風景も楽しむことができただろう。

そんなホテル廃虚だが、ホテル廃虚としての規模は極めて大型であり、収容可能人数は450人。全部で89室(和洋室35室・和室37室・洋室17)あり、そのうち85室は海を望むことができる部屋だった。

その他、130人が着席できるホテルレストラン「シーサイドパレス」。大宴会場×1、中宴会場×5、小宴会場×5、100名が着席できる会議室と大型のホテルの中でも群を抜いて巨大な施設であったことが見てとれる。それは外観から見てもわかることだろう。

八丈島国際観光ホテルがいつ頃から開業していたかは定かではないが、1970年代には運営されており、2004年に閉業となった。
1970年代と言えば、ジャンボ航空機が導入された時代でありハワイがレジャーの最高峰であるかのように思われていた時代だ。

八丈島はそんなハワイに行けない層のための観光スポットでもあったため、当時は大いに賑わいを見せていたらしい。
八丈島にはこの廃虚の他にいくつかホテル廃虚があるが、だいたいはハワイ、南国を思わせるようなデザインの施設があったようにも思う。

老朽化が著しく一部は自然化しているところも

海のそばにある建築物ということもあり、メンテナンスをしない限りは塩分を含んだ潮風のせいで建物が通常の速度よりも老朽化してしまっている。

外観はもちろんだが、内部も一部、崩壊してしまっていることから、危険度は他のものと比べても高いと言えよう。

この廃虚の見どころといえば、樹木に覆われたトンネルの存在だ。
宿泊棟から大型入浴施設やプールとを結ぶ連絡通路のことだが、通路の両脇に飢えられていた当時は小さな木が大きく成長し、通路をぐるりと囲むように立っている。
しかし天井が崩落しているわけではないので、このような成長をしてしまったようだ。

八丈島国際観光ホテル:樹木のトンネル

所在地

八丈島空港からレンタカーで走った場合、都道216号線八丈空港道路を南西方面に走り、八丈富士ビューポイントを通り過ぎた交差点を島側に入ると八丈島国際観光ホテルの姿を捉えることができる。

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中の人は廃墟7割、離島1割、珍スポ1割、モデル撮影1割で構成されていると思われるフォトグラファー。廃墟好きをこじらせていろんなアイテムを作って遊んでます。