台湾を代表する巨大廃虚:金瓜石鉱山(台湾新北市)

台湾が誇る巨大廃墟であり、遺産

台湾にはいくつか有名な廃墟があるものの、一般人から見ても有名な廃墟と言えば金瓜石鉱山に他ならない。
鉄道工事中に基隆市で砂金が見つかり、続いて九份でも金が見つかったことを皮切りにアジア一の金山としてゴールドラッシュに湧いた。鉱山は大日本帝国統治時代も含め開発、管理が進められたと言われているが、1987年に閉山となりその歴史が終了することになる。ちょうど同時期に池島炭鉱も閉鎖となっているが、このことを考えると炭鉱の時代は20世紀終盤には、どこもかなり厳しい状況だったのではないだろうかと思う。

さて、金瓜石鉱山は代表的な建物の他、何に使われていたかわからない施設もいくつか点在しており、廃墟全体で言えばかなり広い範囲になる。
山の麓から見上げれば施設が幾つか見れるものの、老朽化が著しくほとんどの施設が立入禁止になっていた。
過去に行った者の話では、軍艦島と同様、観光地化するための準備が着々と進められており、世界遺産化のための運動も起こっている。
そのためか、昔はただの草木が生える空き地だった場所が、バス乗り場と駐車スペースに置き換わっているなどしていた。

様々な部分で日本の廃墟にはない発見はあるものの、一番面白かったのが鉱毒(ガス)を外側へ逃がす坑道が何本も走っている場所だ。
何匹もの蛇が山を覆うように走っているところは実にダイナミック。日本国内ではこの規模のものを見ることはなかなか難しいため、訪れた際はぜひ見ることをおすすめする。
なおその坑道に上っている人を何人も見かけたが、どうやっていったのか謎である。時間の関係上、今回は行けずじまいであった。

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所在地

台北市内から1時間程度、北東方面に車で走ったところに金瓜石鉱山がある。
日本ほどではないので、何人かで行くならタクシーを使ったほうが時間的な節約もできてよいだろう。
施設一帯は非常に広く、山道であるため全部回ろうとすると大変だ。
立入禁止になっている箇所もあるので、ある程度雰囲気を楽しんだら南側の直ぐ側にある九份老街で観光するのがいいだろう。

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